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冬と春の定位置
朝、ゆっくりとカーテンを開けると、やわらかな日差しが床をなでるように広がります。
その光の中に、今日もいるのがオジーわん。
こたつ布団の外側にすっぽり埋まって、まるで「ここが俺の定位置」とでも言うように丸くなっています。
おはよう、と声をかけると、上目遣いでアイコンタクトのみ。
…まぁ、いつものことです。
昔は目が合うたびにしっぽを振ってくれたのになあ、と思いつつ、
今はこの「塩対応」こそが、オジーわんらしさなんだなぁと、ちょっと笑ってしまいます。
寝ている時間=癒やしの時間
14歳。
人間でいうともう立派なおじいちゃん。
起きている時間はどんどん少なくなってきて、
ごはんとおやつと散歩、娘と遊ぶ以外は、ほとんど寝ています。
だけどその“ほとんど寝ている”時間が、実はとっても豊かだと気づいたのは、ここ最近のこと。
耳がぴくっと動いたり、寝息がすーすー聞こえたり。
ちょっと暑いときは寝返りを打って、フローリングにぺたん。
そのひとつひとつが、「生きてるなぁ」って思わせてくれる瞬間で、
それだけでうれしくなってしまうのです。
夕方前にようやく
今日のオジーは、夕方前にようやくむくっと起き上がり、
ちらっとこちらを一瞥。
「おやつ?」と聞いても、また無視。
まあ、よほど大きな音じゃないともう耳が聞こえないもんね。
…でもキッチンに向かうそぶりだけには、ちゃんと反応していました(笑)
わかりやすいんだか、わかりにくいんだか。
もう起きていてよ。昼夜逆転しちゃうよ。
そんな気まぐれで、でも愛しいオジーさんと、今日も穏やかな時間が流れています。